自宅駐車場で月1.5万の収益を実現!駐車場シェアリング「akippa」をオーナー視点で評価&解説

公開  2018年9月21日

 

都心の狭小住宅であるわが家には,ビルトインガレージタイプの駐車場が1台分あります.すみません,ひどい絵ですね(笑)

当面はクルマを所有する予定のないわが家.初めから駐車場を貸しに出すことで,家計の足し(旅行貯金や積立投資)にしようと考えていました.

月極駐車場などの方法もありますが,私たちは駐車場シェアリング(時間貸しサービス)のakippa(あきっぱ)に登録することにしました.その結果,毎月15,000円前後の収益を生むようになりました.詳しくご紹介します.

akippaとは?

akippa とは,全国の登録された駐車場を最短15分単位で利用できる,会員予約制の駐車場サービスです.民家の駐車スペースや広い月極駐車場の空きなどが登録されており,akippa会員はアプリやウェブサイトで,15分単位や日単位で駐車場を予約し,利用することができます.

駐車場オーナーは,特定の時間帯や曜日に限定して駐車場を貸しに出すことも出来ます.駐車場をもて余している人にも,駐車場を探し回らずに安く予約利用したい人にも,双方に嬉しいサービスです.

出典:akippa公式サイト「akippaとは」

私たちの場合,妻の兄夫婦から「akippaで駐車場をみつけて車をとめたことがある」と聞いてこのサービスを知りました.メディアでも取り上げられたことがあります.

2018年4月頃からロゴマークがホームベースのような形のものに変更されています.

駐車場シェアリングというビジネス

実は,駐車場シェアリングサービスは,akippaの他にも複数あります.

「軒先パーキング」,「トメレタ」,「B-Times(タイムズ関連)」,「toppi!(三井のリパーク関連)」などです.ただし,このビジネスには,駐車場を増やさないと利用者は増えないし,利用者が増えないと駐車場も増えない,という難しさがあるようです.かの楽天も「Rakutenパーキング」を2017年2月に開始しましたが,2018年6月にはサービスを終了しています.

そんな中で私たちは,歴史が長くて駐車場数も利用者数も多く,アプリやウェブサイトが使いやすいakippaならたくさん駐車場を利用してもらえると考え,akippaに決めました.
(本当は「軒先パーキング」が2012年からサービスを開始している最古参のようですが.)

akippaの特徴(駐車場オーナー編)

ここで,私たちの体験談の前に,akippaの特徴を挙げてみました.

1. 機器設置不要で費用ゼロ

ロック板などの機器設置は一切不要で,登録の費用もかからないため,簡単に駐車場を貸しに出すことができます.始めから終わりまで一切お金はかかりません.

料金支払の方法は後述しますが,Webで完結するため,料金徴収機や駐車場での現金の管理の必要もありません.

2. ローリスクで駐車場を貸し出せる

無断駐車,無断延滞,建物や設備の破損,事故など,駐車場を他人へ貸し出すのにはリスクを伴います.私たちの駐車場で問題が起こったことはありませんが,これらのトラブルが発生した場合はakippaの運営会社が可能な限り対応してくれるようです.基本的には利用者と直接対峙する必要はありません.

注意すべきは,akippa自体が補償(超過料金,物損修理,レッカー移動代など)をしてくれるわけではなく,akippaは利用者に支払請求するだけなので,利用者が支払いに応じないなど極めて悪質な場合はどうしようもなくなります.例えば,放置車両が発生なんて事態はなかなかないと思いますが,akippaの利用規約を読んでみると,撤去・処分・廃棄にかかる費用は全て駐車場オーナーが負担することになっています.

【34】放置車両の取扱い

34-1. 放置車両が発生した場合に,これを撤去する責任は,貸主にあり,弊社は,上記貸主の利用者に対する催告・車両廃棄その他の処分等につき,法的義務を負いません.

34-2. 弊社は,弊社の任意のサービスとして,貸主に協力しまたは貸主を代理してこれらを行うことができます.

34-3. 弊社は,車両の移動・処分もしくは廃棄の結果,貸主が被った損害について,一切責任を負いません.

出典:akippa公式サイト「akippa利用規約」

ただ,これは月極駐車場などでも同じことです.一つ大きな安心材料なのは,akippa駐車場の料金支払いはクレジットカード携帯キャリア決済に限定されているため,利用者の身元がはっきりしているという点です.レビューを残してくれる方も,たまたま駐車場で遭遇した利用者さんも,とてもマナーの良い方たちなのでホッとします.何はともあれ,警察,弁護士,裁判所に頼ることにはなりたくないですね.

3. 収益は多くない・手数料が他社に比べ割高

akippaの駐車場料金は,周辺のコインパーキングより割安に設定されています.さらに,駐車場料金からakippa運営会社への手数料を差し引き,残りをオーナーの報酬として受け取るため,どうしても収益は月極駐車場など比べると少なくなります.

akippaはもともと,オーナー報酬60%(手数料40%)でした.しかし,2017年8月頃から新規登録の駐車場の報酬は50%に引き下げられました(もともと登録されている駐車場は報酬60%のまま).他の駐車場シェアリングサービスは報酬が60%や65%なので,akippaの手数料はやや割高といえます.こうなるともはや,月2万以上の収益を上げるのはかなり困難でしょう.

ただその分,利用者が多く,駐車場がより利用されるよう色んな努力をしてくれていると考えれば良いのでは,と思います.なお,報酬率はJAFなどで5%アップの優待があったりします.

akippaの特長(ドライバー編)

今回の本題からズレるため,箇条書きのみとします.

  • 駐車料金が安い
  • 予約できる(探し回る必要がない,確実に駐車できる)
  • 前日まで無料でキャンセルできる
  • 一般の駐車場より狭いことがある(特に民家)
  • 料金体系の性質上,夜間駐車は割高となりやすい(コインパーキングと逆)

例:15分40円,1日600円の駐車場の場合,同じ8時間でも…
  8時〜16時なら 600円
  20時〜4時だと 1,200円

私たちもレンタカーや親族のクルマを運転する際,コインパーキングとakippaなどの駐車場を上手に使い分けています.akippaは,貸すにも借りるにもオススメです.

オーナーとして登録

わが家がakippaに駐車場を登録しようと動きはじめてから,初回の駐車場利用があるまで,ちょうど1週間でした.どんな流れだったかを説明します.

ちなみに,所得税・住民税の観点から,わが家でakippaへの登録は全て妻名義としました.

1. 駐車場情報を入力(駐車場住所,対応車両,入庫実績,紹介コード)

対応車両は「軽自動車まで」「コンパクトカーまで」「中型車まで」「ワンボックスまで」「大型車・SUVまで」の中から選択します.オートバイの可否も選択します.わが家の駐車場は狭いため,コンパクトカーまでとしました.

入庫実績には,駐車したことのある最大の車種を入力します.一応,3ナンバー車のセダン(クラウンやマークX)やエルグランドも入れたことがあるので,それらを入力しました.でも本当にギリギリだったので,akippa会員の方にとめていただく訳にはいかないと思いました.

紹介コードの欄には,手元に紹介コードがあれば入力します.私たちが登録する時には何も入力していません.ちなみに現在は,個人間の紹介による特典などはないようです.

2. 駐車場の写真を登録

駐車場1台分スペースの写真,全体写真,周辺写真の最低3枚をスマホやデジカメで撮ってアップロードします.

このうち全体写真と周辺写真は,akippaのサイトやアプリで公開されるため誰でも見ることができますが,駐車場1台分スペースの写真は駐車場を予約した人しか見ることができません.(予約せずに駐車するというトラブルを防ぐためだそうです.)

この3枚以外にも,駐車場登録完了後に写真を最大10枚まで追加することができます.

3. 貸出日程を入力

予約可能期間を「14日先まで」か「30日先まで」かを選びます.長くすれば予約が埋まりやすいですが,急に自分たちで駐車場を使いたくなる可能性が高ければ,短くしておいたほうが良いでしょう.

 

また,登録時点での近い未来のカレンダーが表示されるので,1日1日○か×を選択していきます.曜日指定,時間指定での貸出もできます.

登録後,予約が入っていない日であれば管理画面でいつでも貸出可否を変更することができます.例えば,今度の土曜にオーナーの親族がクルマで遊びに来ることになったら,その日を×にするだけで「予約不可」とすることができ,その日は自分たちの好きなように使うことができます.

ここまでの情報を入力し確定したら,akippaから連絡が来るのを待ちます.

4. akippaからメールを受け取ったら追加情報を返信する

メールで追加の質問を受けたので,回答メールを返信しました.

  • 又貸しではないか(又貸しの場合,所有者の承諾を得ているか)
  • 駐車場の位置は正しいか(URLをクリックすると,Googleマップにピンが刺さっており,ピンの位置は間違っていないか)
  • 駐車場名の確認(特に希望がなければ,akippaで分かりやすい名前を付けてくれる)
  • 駐車場の寸法(奥行・幅・高さ)の確認
  • 周辺道路規制はあるか
  • 駐車場の注意事項はあるか
  • 駐車場料金の希望はあるか(akippaのマーケティング部門からも金額の提案があるが,オーナーの希望を出すこともできる)
  • 時間貸しも可能にするか
  • 日貸し・時間貸しの料金設定は「おまかせ設定」にするか「カスタム設定」にするか
    (おまかせ設定:周辺イベントや曜日に応じてakippaが最適な価格を設定)
    (カスタム設定:オーナーが任意の金額を固定で設定)

はじめにakippaから日貸し,時間貸しの金額を提案されますが,私たちの場合かなり割安(近隣のコインパーキングの4割以下)に提案されました.できるだけ沢山の金儲けをしたいという気持ちではなく,駐車場が空いているならお小遣い程度にお金になればいいな,という程度なのですが,それでも安すぎるくらいでした.提案の1.5倍の額で希望し,それが通りました.akippaによると「周辺相場より60%割安な料金に設定したところ,駐車場の稼働日数も売上も3倍になったという事例がある」ということで,かなり割安な提案になっているとのことでした.

5. 審査が完了したら掲載され予約受付開始となる

トラブル時の対応についてなど細かな注意点がメールで送られてくるので,確認します.

6. 駐車場が掲載されてからは特にやることなし

特にオーナーがやらなければならないことはありません.わが家では週に1〜2回掃き掃除をしています.他にも,車止め設置,ライン引き,クッション材での養生,POPの掲示など,利用者さんがより駐車しやすいような工夫をすると良いと思います.オーナー次第だと思います.

予約が入ると,メールで通知が届きます.また,ウェブサイト上でログインすると,予約状況や売上を確認できます.最初の1-2ヶ月の稼働率は低めでしたが,徐々に予約が入るようになっていきました.

▲予約一覧
▲売上(日ごとに見る)
▲売上(月ごとに見る)

このように,おかげさまで,わが家の駐車場はほぼ毎日利用して頂いており,月14,000〜16,000円の収益で安定しています.もしakippaに駐車場を登録していなかったら,収益ゼロで本当にただの空きスペースになってしまいます.

駐車場のあるエリアや立地で稼働率や収益は大きく変わります.都心だと駐車場は非常に狭いですが,需要は大きいです.

なお,オーナー報酬は毎月末締めで合計3,000円(税抜)以上であれば指定口座に振り込まれます.合計が3,000円に満たない場合は振り込まれず,翌月に繰り越されます.

そのほかの注意点

無断駐車や事故などのリスクの他にも,気をつけるべきポイントがいくつかあります.主に税金に関することなのですが,意外とウェブ上で検索しても情報がヒットしません.不明な点があればakippaの問合せ窓口や税務署,都道府県税事務所などに確認してみるといいでしょう.

1. 報酬には所得税が課される(場合がある)

一般に,月極駐車場の収益は不動産所得で,コインパーキングの収益は雑所得(規模が大きければ事業所得)になりますが,akippaで得られる報酬がどの所得に該当するかについて明確に言及している情報源はありません.わが家では雑所得と認識しています.

ただし,仮に月1.5万の売り上げとしても年18万です.akippa以外に収入のない人,1箇所の職場の給与所得者で年末調整を受けている人など確定申告をしない人であれば,雑所得20万以下は申告不要,つまり所得税を払う必要がありません.一方,様々な事情で確定申告をする必要がある人の場合,少額でも雑所得があると雑所得も申告しなければなりません.課税所得の合計が大きい場合は,高い税率の所得税を雑所得にまで課されることになります.したがって,わが家でakippaに関することは,全て妻の名前で行っており,妻の所得としています.

2. 固定資産税・都市計画税の軽減措置の対象外となる可能性がある

固定資産税と都市計画税には,一定の条件を満たした住宅(土地・建物)に限り,軽減措置があります.ほとんどの戸建はこの軽減措置を受けているはずです.条件や計算方法などの詳細は非常に複雑のため割愛しますが,土地の一部を駐車場として貸し出していると,その面積分だけ(住宅としての用途ではなく収益を上げる使い方のため)軽減の対象外となる可能性もあります

わが家は新築戸建のため,住み始めて間もなく,都税事務所から「家屋調査」のお知らせが届きました.家屋調査とは,家屋を新築または増改築した後に都税事務所の調査員が家に来て,建物・土地・図面・重要書類などを見て回り,固定資産税・都市計画税を算出する上で必要な「課税標準額」を決定するという重要なイベントです.

この際に,調査員がakippaの駐車場経営と書かれた掲示物を見て,「駐車場部分だけ軽減の対象外になる場合もある」とおっしゃっていました.調査員が帰還し,どうなるんだろうかと気を揉んで過ごしていましたが,後日届いた「納税通知書」を確認すると,結果的には建物・土地とも全体に軽減措置が適用されており,ホッとしました.なお,一度家屋調査が済むと,増改築などをしない限り再び家屋調査が行われることはまずありません.皆さんにとって私の経験が参考になりますように.

まとめ

akippaは,駐車場オーナーにとっても利用者にとっても便利なサービスであるのは間違いありません.しかし,リスクや注意点は予めおさえておきたいものです.ウェブ上では利用者サイドの情報をよく見かけますが,オーナー(貸主)サイドの情報はあまり多くありません.

駐車場登録前,私たちは自宅敷地内に見ず知らずの車がとまることに抵抗を感じ,登録をためらっている時期がありました.しかし一度始めると,これまで幸いトラブルに遭うこともなく,毎日違う車が駐車場にとまっている光景をすっかり見慣れてしまいました.

空きスペースがある方は是非akippaなどのシェアリングサービスへの登録をご検討ください!大儲けするというものではありませんが,お小遣い程度にはなります.また,貸しに出す駐車スペースがない方も,お出かけの際にはakippaの駐車場を利用してみるといいですよ!

1件のコメント

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です